ベトナム不動産研究所（Vietnam Real Estate Research Institute）が9月に実施した調査によると、ベトナム不動産に対する国際的な関心の高さが浮き彫りになりました。この投資の流れを十分に活用するための法的・規制的枠組みの改善が求められています。

この調査は、2023年9月、米国、韓国、シンガポールを含む世界的に有名な不動産会社10社の主要投資家500人を対象に実施されたものです。調査によると、回答者の10.5％が、ベトナムの不動産市場は、その価格設定が魅力的なことから「非常に魅力的」だと評価しています。また、47.4％の回答者は、市場は非常に魅力的であるが、外国からの投資をより促進するためには、法律、情報、データの改善が必要であると指摘しています。

ベトナム不動産研究所の広報担当者は、「ベトナムの不動産市場は、特にその価格帯を考えると、外国人投資家にとって魅力的な機会を提供しています。しかし、こうした投資機会を最大限に生かすためには、法的・規制的枠組みの強化が必要であることは明らかです。」と述べています。

関心は様々なセグメントに及んでいます。外国人投資家の57.9％が中・高級マンションの購入に意欲を示しています。このセグメントの賃貸需要は大きく、36.8％を占めました。

観光・リゾート不動産セクターも注目されています。購入需要は26.3％、賃貸需要は31.6％に達しました。

しかし、工業用不動産と商業用オフィススペースについての関心は他と比べて低く、関心があると答えたのはわずか5.3％でした。

投資のタイミングと方法については、63.2％の投資家が「状況が好転すれば、より積極的に投資したい」と回答したのに対して、15.8％の投資家は穏健な投資アプローチを好み、10.5％の投資家はかなり長期的な投資を志向していることがわかりました。

オンラインニュース「Vietnam Investment Review」は、ベトナムの不動産に対する外国人の関心の高さは、投資先としてベトナムの魅力が高まっている証であると述べています。一方で、この調査結果は、この国際的な投資の波を十分に活用するためには、ベトナムの法的・規制的環境を合理化し、強化することが極めて重要であるとも指摘しています。

同ニュースは、現在、ベトナムの不動産市場は極めて重要な段階にあり、こうした懸念に対処することで、投資家にとっても、ベトナムの経済状況にとっても、大きな可能性が開ける可能性があると締めくくっています。

（出所：Vietnam Investment Review）

（画像：UnsplashのHuỳnh  Tấn Hậuが撮影した写真）

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