[フィリピン] 経済区庁の投資承認額が1-11月で147%増

2023/11/28


フィリピン経済特区庁(PEZA)の投資承認件数は回復を続けており、2023年1月から11月までの投資申請額は、前年同期の570億5,000万ペソ(約1,532億円)から147%増の1,408億8,000万ペソ(約3,783億円)に急増しました。



今年最初の11ヶ月間の投資申請額は、PEZAの前年通年の承認額をすでに上回っています。



PEZAのテレソ・パンガ長官は、パサイ市で開催されたPEZA第28回インベスターズ・ナイトにおいて、2022年のマルコス政権発足以来、投資促進機関(IPA)は、国内および世界経済の課題にもかかわらず、投資承認のマイナス成長を逆転させたと述べました。



長官は、発展途上国の経済が発展することは簡単なことではなく、コロナを含め様々な課題があって4年間投資額は減少していたと述べています。



2018年のPEZA承認額は1,402億ペソ(約3,765億円)でしたが、2019年には1,175億4,000万ペソ(約3,157億円)、2020年には950億3,000万ペソ(約2,552億円)、2021年には693億ペソ(約1,861億円)とさらに減少しました。



2022年になって、ようやく投資総額が1,407億ペソ(約3,779億円)に達したことで103%の成長を記録し、減少傾向を覆しました。



輸出ゾーンであるPEZAエコゾーンに入居する企業の対外貿易額は、前年同期の314億1,000万米ドルから2023年1月~9月には57.59%増の545億4,000万米ドルに達しました。



2023年9月末現在、全国のPEZAエコゾーンにおける直接雇用は178万人を超えています。



また、パンガ氏によると、PEZAは、国内のすべてのIPAの中で、今年2四半期連続で外国投資の申請総額で最大のシェアを占めているということです。



PEZAへの投資元を国別にみると、日本が27.34%、米国が14.82%、オランダが11.68%、英国が6.84%、シンガポールが4.09%、韓国が3.3%となっています。



PEZAは、設立された1995年から2023年までに、4兆3,000億ペソ(約11.5兆円)の投資を承認し、輸出収入は10億米ドルの大台に乗り、180万人の直接雇用、422のエコゾーンを有し、4,352の企業がPEZAエコゾーン内に立地しています。



パンガ局長は、「私たちは、エコゾーンが世界的な混乱の逆風を和らげる盾となり、同時に経済回復と成長の原動力となると確信しています。」と述べています。



「初日から、我々は投資家への対応において、絶対的な誠実さ、高潔さ、そして最高のサービスを提供するという風土を堅持してきました。」とパンガ氏は述べ、投資家がPEZAへの登録を好む理由は、ワンストップ・ショップ・サービスと24時間365日のサービス、そして投資家への「お役所仕事なしのレッドカーペット待遇」にあると付け加えています。




(出所:Philippines News Agency

(画像:Image by M from Pixabay)