[ベトナム]ドンナイ不動産市場底上げの起爆材

2020/03/10

[ベトナム]ドンナイ不動産市場底上げの起爆材

ロンタイン国際空港建設に向けた土地収用、立ち退き補償、再定住政策の進歩状況について断続的に発表される新着情報は、ドンナイを熱い投資の的へと変貌させました。

予定通りの建設開始に向けた取組み

2月24日、ドンナイ省と省都ビエンホア市当局、国家管理局間で開かれた会合において、ドンナイ省人民委員のカオ・ティエン・ユン委員長は、10月のロンタイン国際空港第1期に向け、収用地の引き渡しへの取組を強化するようロンタイン地区に要請しました。土地収用の他には、来たる4月に予定される建設開始に向けて、立退き補償、再定住地の建設などその他の重要な準備が速度を上げて行われています。

当該事業の第1期施行に向けた資金準備も優先的に行われ、政府は土地収用と2つの再定住地建設の費用として、2018年末と2019年初頭の二度に分けてドンナイ省に資金を分配。総額は総資産価値の2/3を占める15兆ドン(約674億5,296万円)に登りました。
ベトナム政府と輸送省は、空港事業に寄与する大量のインフラ事業を展開。そのうち最重要と言われる事業は2つの幹線道路で、国道51号線と空港を接続する第1号道路と、ホーチミン市〜ロンタイン〜ゾーザイ高速から国道51号線と平行に第1号道路に直接繋がる第2号道路です。

また、国の中心的重要性を担う当該空港事業のため、ドンナイ省は2018〜2020年にかけて33.3兆ドン(約1,499億4,797万円)以上を交通インフラ改善に向けて投資。2019年9月以来、カットライ港の船着場交換やフオンロー第2号道路(Huong Lo No.2)のロンタイン〜ゾーザイ高速及びヴァムカイスッ(Vam Cai Sut )橋への接続など、多くの重要インフラ事業に省当局や政府からの承認が降り、ドンナイ省は立て続けに朗報を発表しました。

ドンナイ不動産への恩恵の泉

ロンタイン空港は道路網の接続性を改善する大規模な交通・輸送整備事業として、南部経済地域と地域全体の重要な交通ハブとなることを期待されています。
そのため、空港及び関連輸送事業の建設完了時には、南部の重要な経済地域とドンナイ省に大きな恩恵が待ち構えています。交通の利便性は貿易を盛んにするだけでなく、強い需要を引き起こし現地の不動産市場にも花を開かせます。

トラン・ブイ氏(JLLベトナム ヘッド・オブ・マーケッツ)は、ロンタイン空港の誕生は現地不動産市場の全体と、特に空港周辺の住宅分野における卓越した開発をもたらすと述べています。実際にこの地域では、大手デベロッパーによる面積も投資も大規模な事業が大量に繰り広げられており、ノバランド社(Novaland)によるアクアシティ・スマート・エコ・リゾートもそのうちの一つです。
アクアシティはビエンホア市の南部、フオンロー第2号道路沿いに位置し、国道51号線とホーチミン市〜ロンタイン〜ゾーザイ高速に隣接しています。ロンタイン空港への好アクセスのほか、ホーチミン市中心部まではたったの15分、ビエンホア市中心部までは車で10分といった立地も魅力的です。
1,000㎡ほどの占有面積の70%以上を深緑とショッピングモール、屋内外スポーツ施設、5つ星マリーナ、カヤックポートなど、富裕層の住人が求めるグリーンな生活基準を満たすため、無償で提供する近代的ユーティリティに使用しています。

ロンタイン空港は地元のみならず国家の経済発展に大きな影響を与えると見込まれ、ドンナイ不動産市場の魅力的な投資先としての変貌を根拠立てます。空港へのアクセスが良く、綿密な計画の上行われる事業に投資家の矛先が向けられるのは驚きではありません。

(出所:Vietnam Investor Review