[マレーシア] 見直し後完成期日に向けてTRXの工事加速

2021/12/14


マレーシア国家の経済プログラムの一環で国際金融特区として戦略的に開発されているエリア、トゥン・ラザック・エクスチェンジ(TRX)の建設活動が、ほぼパンデミック前のレベルに戻りました。TRXシティ社(TRX City Sdn Bhd)およびレンドリース・グループ(Lendlease Group)ともに、見直し後の完成期日に間に合わせるべく、建設活動を加速させています。



28.3ヘクタールの敷地における全体のインフラ開発は80%完了しており、エクスチェンジTRXの完成は、2022年第4四半期が予定されています。アフィン銀行の本社の完成は2022年第1四半期、TRXレジデンシーズ(TRX Residences)コア・レジデンス(Core Residence)の2つのタワーの完成は、2023年予定です。TRXプロジェクト全体としては、フェーズ毎に今後15年~20年かけて完成されるということです。



▶TRXマスタープラン(出所:Core Residence




TRXは、2019年、メナラ・プルデンシャル(Menara Prudential)とザ・エクスチェンジ106(The Exchange 106)の営業開始とともにオープンしました。



ショッピングモールについては、リテールスペースの50%ほどが埋まっており、レンドリース社は今後12か月以内に残りのスペースについてもテナントを確保していきたいとしています。



レンドリースグループは、ザ・エクスチェンジTRXのリテール主導型複合用途開発のデベロッパーです。TRXプロジェクトは、レンドリース(60%)とTRXシティ(40%)の合弁事業です。現時点では、複合型映画館事業「ゴールデン・スクリーン・シネマ(Golden Screen Cinema)」、国際的な日用品チェーン「デイリーファーム(Dairy Farm)」、そして日本のデパート「西武」の3つの核店舗(アンカーストア)が決まっています。




(出所:New Straits Times

(画像:Photo by Izuddin Helmi Adnan on Unsplash )