[東南アジア] 2022年後半期APAC地域の不動産市場で最も好調はメトロマニラ

2023/02/10


不動産コンサルティング会社ナイトフランクが、2022年後半期アジア・パシフィック(APAC)地域のレジデンシャル市場レビューを発表しました。APAC地域のほとんどの市場が、利上げにもかかわらず安定的だったと述べています。



全般的に金利が上昇し、アジア太平洋地域の住宅市場では引き続き慎重な姿勢が続いています。中国本土がゼロコロナ政策を終了し、アジア太平洋地域の経済がほぼ全面的に再開されるという朗報にもかかわらず、購入者は高い住宅ローン金利、経済見通しの悪化、高いインフレに苦しめられています。取引件数は軒並み減少し、ナイトフランクが調査した23都市のうち、9都市で前年比マイナスを記録しました。これは2022年前半期の4都市から増加傾向にあります。ナイトフランクは、利上げペースがより明確になるまで、2023年まで弱含みの市況が続くと予想しています。



東南アジア

ナイトフランクは、東南アジアについて、全体的な景気回復は依然として脆弱で、住宅需要もまだ緩やかだとしています。バンコクのデベロッパーは慎重ながらも楽観的で、2022年下半期の希望販売価格は堅調に推移していると述べています。価格は前年同期比0.7%上昇し、今後12ヶ月の見通しもポジティブです。主な要因は、ほとんどの購入者が働いている郊外の工業地帯に寄せている関心から来ているようです。



APACで最も好調だったのはメトロマニラでした。ナイトフランクによると、2022年後半には前年同期比24.0%増となり、経済状況の改善の兆しが見られます。IT-BPM(情報技術-ビジネスプロセスマネジメント)セクターは安定しており、雇用創出が住宅需要の押し上げにつながりました。高級物件のセグメントの新発売を軸に、幅広い範囲で回復が見られます。さらに、コンドミニアム市場の供給が少ないことも、価格高騰の要因となっているようです。ナイトフランクによると、データから、年間を通じて発売された戸数は、前年比で約60%減少しているということです。


▼東南アジアのレジデンシャル市場成長率(前年同期比)(出所:Knight FrankをもとにPropertyAccess作成)


(出所:Knight Frank

(画像:UnsplashのREY MELVIN CARAANが撮影した写真)


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