[マレーシア] KL-バンコク高速鉄道について近々タイと正式な協議開始

2022/06/21


マレーシア国土交通省のDr.ウィー・カ・シオン大臣は、クアラルンプール - バンコクの高速鉄道(HSR)ができれば、東南アジア地域に大きな利益をもたらすだろうと述べています。



大臣によると、マレーシアは近く、タイと本件についての正式な協議を始めるということです。



マレーシアとシンガポールのHSRプロジェクトについては、Dr.ウィーは、すべての当事者が「白紙から新しく出直す」ことにしたかったのだと述べました。



Dr.ウィーがこのような発言をしたのは、6月8日、欧州連合-アセアンビジネス評議会(European Union - Asean Business Council)が、プトラジャヤにある国土交通省のオフィスを儀礼訪問した際のことです。



同評議会の訪問団を率いたのは、ドナルド・カナック会長とタシッロ・ブリンザー副会長です。



「私は、マレーシアとシンガポールの間の新しい高速鉄道プロジェクトについての今後の方向性、そしていかにしてすべての当事者が過去にキャンセルされたプロジェクトにとらわれず、「白紙の状態から出直す」ことにしたかったかについても話しました。」



Dr.ウィーはまた、「訪問団に対して、同時に、バンコク-クアラルンプールのHSRによる接続性を拡大していくことで、この地域が得るものは大きいとも話しました。国土交通省は近く、タイと正式な議論に入ります。」とFacebookの投稿でも述べています。



Dr.ウィーは、さらに、e-hailing(配車サービス)、p-hailing(バイクを使ったフードデリバリー・宅急便サービス)に関する国土交通省の優先事項や方針、1987年道路交通法(Road Transport Act 1987)の2020年改正についても詳細を述べました。



訪問団は、道路の安全を向上させるための、政府の方向性および危険運転・酒気帯び運転に対する厳しい姿勢に賛同したと話しています。



Dr.ウィーは、評議会のメンバーに対して、マレーシア交通安全評議会と協力して、マレーシアの道路をより安全なものにすべく、交通安全に対する意識を高めていこうと呼びかけました。



「マレーシアが公共交通や物流ネットワークの改善を継続する一方で、私は評議会の交通インフラ開発メンバーに対して、マレーシアでのプロジェクトのワークパッケージの入札に参加するように勧めました。私たちは、これらの分野におけるヨーロッパの専門知識を活用させていただきたいと思っているからです。」とも述べています。



(出所:The Star

(画像:Photo by Stijn on Unsplash )