[マレーシア] 東アジアの駐在員が住みやすい街ランキングでKL、ジョージタウン、ジョホールバルが上昇

2023/02/20


グローバルモビリティのスペシャリストであるECAインターナショナルが発表した最新のロケーションランキング(Location Ratings)調査によると、東アジアの駐在員にとって、クアラルンプール、ジョージタウン、ジョホールバルが住みやすさのランクを上げたことが明らかになりました。



調査によると、クアラルンプールは2ランクアップの118位、ジョージタウンとジョホールバルはそれぞれ1ランクアップの122位と125位となりました。



マレーシアの順位上昇は、Covid-19の制限が緩和されたことが主な要因です。



▼東アジアの駐在員にとっての住みやすさランキングトップ10(出所:ECA InternationalをもとにPropertyAccess作成)




ECAのアジア地域ディレクターであるリー・クエイン氏は、ある地域のランキングは、その場所で起こることだけではなく、その監視下にある他の地域にも影響されると述べています。



また、マレーシアのコロナ関連の規制緩和は、過去1年間に3つの地域すべてで住みやすさのスコアとランキングが向上した主な要因であると述べました。



「経済活動を再開し、地域の他の場所よりも早くCovid-19ウイルスと共存する方針を採用したことで、生活環境が流行前の水準に早く戻り、例えば、制限を長く続けている中国本土の場所と比較して、マレーシアの場所は相対的に魅力的になっています」と述べています。



ECAのロケーション評価システムは、世界500ヵ所以上について、さまざまな要素を客観的に評価し、生活の質全般を評価するものです。



評価項目は、気候、医療サービス、住宅、公共施設、自然現象、孤立、社会的ネットワークやレジャー施設へのアクセス、インフラ、個人の安全、政治的緊張、大気質などです。



クエイン氏は、ASEANのスコアと順位が今年上昇したのは、コロナ関連の制限緩和の結果であると述べています。



シンガポールが首位を維持し、インドネシアとフィリピンも順位を上げました。ASEANで唯一順位を下げたのは、治安の悪化が続く、ミャンマーのヤンゴンでした。



「シンガポールは、他地域よりも早くソーシャルディスタンス規制を緩和したことで、パンデミック前の水準に戻り、ランキングの上位を維持するとともに、住みやすさの点でも他地域を上回りました。」



「さらに、2022年にコロナ関連の規制を維持または強化した香港や上海などの都市とシンガポールの住みやすさの差は、この1年で拡大し、国際的な人材を獲得しようと競い合う域内の他の都市に対してさらに魅力的な赴任先となっています。」と、クエイン氏は述べています。



オーストラリアの都市でも住みやすさのスコアが大きく改善されました。ニュージーランドのオークランドは最も上昇し、20ランクアップして東アジアの駐在員にとって世界で4番目に住みやすい都市となりました。



香港の住みやすさランキングはこの1年で15位下がり92位となりましたが、これは2022年のコロナ規制の影響と政治環境の変化が主な原因です。



「同様に、中国本土の都市は、専ら2022年のほとんどを通じて維持された中国のゼロコロナ戦略の影響で、すべて順位を下げています。」と述べました。




(出所:New Straits TimesECA International

(画像:UnsplashWind Tanが撮影した写真)