[フィリピン] IT-BPMセクター、2028年に収益590億ドル、正社員250万人を目標

2022/09/29

   

フィリピン情報技術ビジネスプロセス協会(IBPAP)の社長兼CEO、ジャック・マドリッド氏は、今後6年間でフィリピンのIT-BPM業界が、収益590億ドル、正社員250万人を目指すとしています。
 


メディア向けのブリーフィングで、マドリッド氏は、業界として、包括的かつ持続可能な成長をけん引しながら、フィリピンを、世界をリードするデジタル化の進んだお客様第一のサービスのエクスペリエンスハブにしていきたいと話しました。
 


IBPAPは、成長の54%を地方での活動で伸ばすことも目標にしています。
 


業界の成長目標を支えるために、マドリッド氏は、国内の人材のスキルアップがIT-BPMセクターの重点項目の一つだと述べています。
 


今後6年間で、IBPAPは高スキル区分の仕事を拡大し、2028年までに正社員一人あたりの収益を13%増加させることを目指しています。
 


「2016年に前回のロードマップを発表して以来、業界が国の経済に与える重要かつ広範囲の実績を目の当たりにしてきました。今後6年間で、業界関係者とともに目指すのは、より意味のある影響を生み出すことです。なぜなら、私たちは、国が、持続可能な経済および社会成長を推進しながら、お客様第一でデジタル化の進んだサービスのための世界ナンバーワンのエクスペリエンスハブにしたいと考えているからです。」
 


マドリッド氏は、IT-BPM業界は、フィリピンが世界のリーダーだと名乗れる数少ない業界の一つだと言います。
 


マドリッド氏はまた、業界が目標達成の道を進むためには、フィリピン国内での事業設立または事業拡大を狙うIT-BPM投資家が多くいることから、政府がビジネスのしやすさを確保すべきだと主張します。
 


また、国として、既存のカリキュラムを見直し、新しい将来に対応したコースを導入し、訓練プログラムを強化し、積極的にIT-BPMを人気のキャリアとして位置づけることで、スキルを持った人材が持続的に供給されるようにしなくてはなりません。
 


IT-BPMのための不動産や通信といったインフラ開発、フィリピンを価値の高い「エクスペリエンス」サービスの提供者としてブランディングしなおすことも、2028年のロードマップを支えることになるでしょう。




(出所:Philippines News Agency

(画像:UnsplashのPetr Macháčekが撮影した写真)