ペナンの投資環境と新規プロジェクト2018年

2018/04/24

ペナンの投資環境と新規プロジェクト2018年


ペナン

ペナン州は、マレーシアの州の一つです。南北24キロメートル、東西15キロメートルのペナン島、東洋屈指の長大橋ペナンブリッジで結ばれる対岸のマレー半島部分のスブランプライにて構成されています。ペナン島の中心地ジョージタウンは、2008年、マラッカとともに世界遺産に登録されています。ジョージタウンは、イギリス統治時代の建築物及び街並みが残っている街です。そもそもペナン島とは世界遺産登録以前より、マレーシアにおいては首都クアラルンプールに次ぐ第二位の観光客数を誇るビーチリゾートであり、ジョージタウンにおいても、歴史的に価値のあるイギリス統治時代の街並みを現在ほどではないですが、観光資源として知られていました。


■マレーシアの観光客数推移

(出所:Tourism Malaysia

■ペナン空港・航空機発着回数



(出所:マレーシア空港

マレーシア第二の都市もまた、外国人や退職者に人気です。特に退職者には、ビーチやリラックスした雰囲気が人気の秘密です。
ペナンのもっとも高額な物件のいくつかは、島の東にあるジョージタウンにあります。特に、ガーニードライブにあるオーシャンフロントのコンドミニアムなどは高額になります。高級コンドと大規模モールが並ぶことから、この通りは「大富豪通り」とも呼ばれてきました。
 
特に最近は、島の北側および北東側にあるコンドミニアムおよび住宅は外国人にも人気になってきました。バトゥ・フェリンギ、タンジュン・ブンガ、タンジュン・トコンを含むこれらのエリアは、中心地ではありませんが、有名なインターナショナルスクールも何校かあり、穏やかなビーチフロントの雰囲気が味わえます。
 
ペナンの南側および中央部もまた開発が進んでいます。バンヤン・バユ、グルゴール、ジェルトンを含むこれらのエリアでは、価格はまだまだ手ごろです。ただし、2014年、ペナン第二大橋が完成し(第三大橋の計画もあり)、本土へのアクセスはかなり良くなっています。
 
これら南部のエリア、特にバンヤン・バユは、ペナン不動産に投資するならベストかもしれません。島の工場のほとんどがこのエリアにあります。急速な都市化も加わって、これらの郊外エリアを、長期的に資産価値の向上を見込んだ投資の対象とみるのは悪くないかもしれません。


ペナンが不動産投資先としてベストな理由

New Bob Realty社は、ペナンが不動産投資先としてベストな理由を以下の通り挙げています。

約160万人といわれる人口を抱え、ペナンは、マレーシアの中で一番面積が小さいながらに経済は急成長しています。製造業と観光業が、ペナン州のGDPを引き上げる2大要素です。ペナンはまた、2008年にUNESCOの世界遺産登録されました。ビーチ、丘、世界遺産の街並みが融合し、マレーシアの中でも最もダイナミックな住宅市場のひとつとなっています。

1. ペナンの経済を支える製造業
毎年次々と投資プロジェクトが持ち上がり、外国直接投資(主に、電気および電子垂直)もペナンを投資先として選んでいます。ペナンの製造業は、1970年代からマレーシアにおける雇用創出のバックボーンであり、ペナンを最も最適な不動産投資先とならしめました。
マレーシア投資開発庁(Malaysian Investment Development Authority)によると、2012年の最初の3四半期で、17億リンギットの投資が記録され、承認されたうち70を超えるプロジェクトが電子部門のものでした。

2. 医療観光および観光スポットとして有名
ジョージタウンが2008年UNESCO世界遺産に登録されたのを受け、ペナンの観光セクターは成長傾向が続いています。ペナンの海外からの観光客は、2008年から2014年で年間7.5%ほど拡大し、2014年には約720,000人がペナン国際空港に降り立ちました。ペナン島および本土側いずれもペナン第二大橋の恩恵を受け、ペナンの不動産市場に多くの機会を設けることになるでしょう。
ナイトフランクマレーシアの2016年調査によると、67%がペナンは商業不動産投資において最も魅力的な地域であると答えました。また、86%がホテル/レジャーにおいて、79%がヘルスケア/教育において、ペナンが最も魅力的な投資先であると投票しました。また、ペナンはCNNによる2017年トップ観光地で第2位に輝いており、不動産投資先としてベストだと考えられます。

3. ペナン第二大橋周辺に新しい機会が集まる
サルタン・アブドゥル・ハリム・ムアザム・シャー橋は、ペナン島、本土両方のエリア、特に橋と高速道路に挟まれた区域に様々な機会をもたらすでしょう。バトゥ・マウンと本土のバトゥ・カワンが橋によりつながることになり、これから発足する大規模開発は大いに恩恵を受けるでしょう。

4. 今後の交通マスタープランにより物件の資産価値はさらに向上
「ペナン交通マスタープラン」に該当する高速道路の計画を探してみてください。これらの地域に位置する物件は、資産価値が上がることが見込まれ、投資先としてペナンを選ぶ理由となりえるでしょう。これらの道路でつながる地域に注目することです。
 ・ バジャン・アジャムとプルシアラン・ガーニーをつなぐ海底トンネル (6.5km)もしくはペナン第三大橋
 ・ タンジュン・ブンガとテルック・バハンをつなぐ道路 (12km)
 ・ プルシアラン・ガーニーとリム・チョン・ユー高速道路をつなぐバイパス道路(4.2km)
 ・ アイル・イタムとリム・チョン・ユー高速道路をつなぐバイパス道路 (4.6km)

5. ニッチな物件が資産価値の大幅上昇をとげている
ペナンの歴史建造物市場は過熱気味です。ストレーツタイムズ紙によると、シンガポール人投資家は「ショップハウスを列ごと買いあさり」、賃貸料を少なくとも500%跳ね上げたといいます。平均して、これらのショップハウスは、2010年以前の1,300リンギット(約3.6万円)5倍以上となる7,000リンギット(約19.4万円)~10,000リンギット(約27.8万円)という法外なコストを要求しています。
 
全体として、ペナンは、投資、生活、仕事および子育ての場所として人気の場所です。様々なオプションのある、魅力のある街です。

(出所:New Bob Realty
 


ペナンの新規プロジェクト2017年/2018年

少ない土地が、今までも、そしてこれからもペナン島の課題となるでしょう。特に、ジョージタウンでは顕著で、物件の中には、平方フィートあたり1,000リンギット(約2.78万円)で取引されているものもあります。以下がPenang Property Talkが発表する2017/2018年注目すべき新規物件です。

■センリタ・デベロップメント
ペナン・ジョージタウンのレジデンシャル開発提案。ジャラン・パタニからアクセスが便利な、ジャラン・チアチューヨウ通りの約2,000㎡の土地に戦略的に位置しています。ペナン・タイムズスクエアまで歩いて10分、コムタまでは2km程です。

■PPBグループ
ジョージタウン・スワトーレーン沿いの約20,000㎡の土地に計画された複合開発スキーム。現在、この土地には、有名な30を超える屋台と小売店からなるフードコート、ニューワールドパークがあります。

■ラニミードグループ(ラニミード・ベイ)
ペナン・ジョージタウンのジャラン・スルタン・アフマド・シャー沿いの約20,000㎡の海に面した開発物件。ムナラKWSPの隣に戦略的に位置しており、E&Oホテルからも徒歩5分。計画では、ホテルと商業施設の複合開発で、2段階に分けて完成予定です。

■タンジュン・ヴィラ・デベロップメント(サンディランド・フォーショア)
ジョージタウンのリンタン・マカラム2沿いに位置し、ヘン・リーグループのサンディランドコンドミニアムは目と鼻の先です。この開発物件は、48階建ての商業施設と比較的手ごろなユニットのレジデンシャルの複合開発となる予定です。

■WHHランド
ペナン・ジョージタウン中心地の高級レジデンシャル開発物件。ジャラン・ローガン沿い、ヴィラマスコンドミニアムの隣です。トロピカーナ・コーポレーションの進行中のプロジェクトであるトロピカーナ218マカリスターにも隣接しています。この28階建てのレジデンシャル開発物件は、フロアあたり建ったの2ユニット、48ユニットの高級コンドミニアムとなる予定です。

■アスペングループ(ビーコン・エグゼクティブ・スイーツ)
アスペングループによるジョージタウン中心部に加わる新たなランドマーク。ジャラン・スンゲイ・ピナン沿いのこのフリーホールドの開発物件は、標準ユニットサイズが約91㎡のエグゼクティブ・スイート277ユニットと最先端のループトップバー&ラウンジから構成されます。

■マー・シングループ(アイコン・レジデンス@ペナン)
ピケット通り沿い、ペナンの最も有名な通り、ガーニードライブからも近い。この開発物件は、ルーフトップガーデン付きの2棟のレジデンシャルタワー(24階建て&30階建て)から構成され、世界遺産の街と海の絶景が見渡せる294ユニットが売りです。

(出所:Penang Property Talk