[カンボジア] シアヌークビルの不動産に明るい兆し

2022/12/27


カンボジアの不動産エキスパートによると、シアヌークビルの経済活動の急速な回復は、カンボジアの湾岸4州の不動産セクターにとって明るい兆候だと述べています。



カンボジア政府は、シハヌークビルと特別経済特区にインフラと開発の中心を置いて、カンボジア国内の湾岸4州を世界クラスの観光地に変貌させたいとする計画を幾度となく発表してきました。



カンボジア評価・不動産エージェント協会(CVEA)のプレジデント、チレック・ソクニム氏は、コロナ禍の大打撃を受けたカンボジアの観光業を通じて、経済を再活性化すべく、これらの4つの海岸沿いの州を観光スポットにしようとする目標に大きく賛同しています。



「これら湾岸4州のホテル、ゲストハウス、アパートメント、その他観光サービスの建設における投資活動は特に、ますます大きな変化と圧力を受けることでしょう。プレア・シハヌーク州は、他の州と比べて、中国人を初めとする様々なバックグラウンドの人々の投資や宿泊があるので、より早いペースでプラスの結果を出すことができるでしょう。」



ソクニム氏はまた、不動産業界も国内経済の成長を促進する上で重要な役割を担っているものの、観光、貿易、投資、中小企業の健全性といった重点セクターに依存しているため、不動産業界単独では成長することができないと述べています。



ソクニム氏は、不動産業界が成長できるのは、政府支援のプログラム、民間セクター支援のプログラムを通じて、政府が、こういった重点セクターを活性化するための投資プログラムを開始するときだ、と考えています。



フン・セン首相は、世界で最も美しい湾クラブ「World-Bays Club」の第16回世界会議で、湾岸4州を世界クラスの観光名所にするというカンボジアの計画を明らかにしています。



「カンボジアは、湾岸4州を世界的な観光地にする開発戦略を掲げており、これらの沿岸の町を持続可能なものにすることに力を注いでいきます。プレア・シアヌーク州は、行楽地であり、多目的経済地帯でもあります。ケップはハイエンドで豪華な観光地です。カンポットは観光地、文化遺産、アグロツーリズムのエリア、コン島は世界的なエコツーリズムの目的地です。」



政府は、カンボジアの国内観光客数を2023年に約1100万人、海外観光客数を2026年または2027年に700万人に達すると予測しています。



(出所:Phnom Penh Post

(画像:UnsplashのSim Kimhortが撮影した写真)